流れのゆるい浅瀬の川があれば、水中動物をつかまえたり、玩具を浮かべたりと、川遊びも楽しいもの。プールが充実している昨今は、川で泳ぐ発想そのものがなくなりつつあります。
夕ぐれの瀬に浴ぶ兄を見てゐたり 飯田龍太
]]>古木の側面、倒れた木、切株の先などにヒョイとかわいい若芽が出ます。こんな「孫生(ひこばえ)」を見つけるたびに、自然の偉大さ神秘さを思います。
大木の蘖したるうつろかな 高浜虚子
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いかにもお正月らしい巻貝状の根菜で、赤く染め、甘酸っぱい味に漬けてあります。どういうわけか、黒豆に紛れるように盛り付けてあります。
渦をなすちよろぎの紅よ病なし 深谷 雄大
]]>小雪、深雪、風花、雪煙、雪景色…。
雪深い土地に生まれ育ちながら、こんなにも豊かに、雪の表情を繊細にとらえて表現する言葉があるとは知りませんでした。
昔雪夜のラムプのやうなちひさな恋 三橋鷹女
]]>朝寝してきのうのことは皆忘れ
世田谷の特別養護老人ホームを訪ねた際、掲示板に貼ってあった句です。
「百歳の誕生日」と前書がありました。
「春の夢」には、はかなく消え去りやすいイメージがあります。
「春の夜(よ)」「朝寝」「春眠」「春睡」などにも、うつつと幻を行き来する、そんな響きがあります。
でもこの句には、たゆまず生きる力強さがありました。
]]>正月七日には七草粥を食べ、万病に負けないエネルギーを身体に蓄えます。
「七草爪」とは、その年初の爪切りを七日にすることで、
爪を七草粥のおも湯に浸したり、七草を浸した水につけたりして、
切るのだそうです。
虎って、爪を隠すんでしょうか…?
更新が遅れがちではありますが、元気にしております。本年もどうぞよろしくお願いします。
]]>尺取虫(しゃくとりむし)の仲間で、「くわのえだしゃく」の幼虫のことを、「土壜割」と呼ぶそうです。
農夫が枝と間違えて土壜をかけてしまい、落として割ることからこのような名となったらしいです。
この絵、「谷岡ヤスジに捧ぐ」とあります。
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